『LIMITLESS 超加速学習──人生を変える「学び方」の授業』の著者でもある世界的な脳トレーナー、ジム・クウィック氏の、誰でも最速で学習できるようになる基本原則を紹介します。
FASTERは...
「Forget(忘れる)」
「Act(行動する)」
「State(状態を整える)」
「Teach(教える)」
「Enter(書き込む)」
「Review(復習する)」
の6つの要素から構成されます。
「知っている」と思うと吸収力が落ちる
Forget(忘れる)
学習に集中するためには、
- 既に知っていること
- すぐにしなくてもいいこと
- 自分の限界と思っていること
を忘れることが重要です。
Act(行動する)
学習は受け身ではなく、積極的に行うべきです。
ノートを取る、重要箇所にマーキングするなどの方法が有効です。
学びたくなる環境をつくる
State(状態を整える)
学習は学習者の感情や心身の状態に大きく依存します。
ポジティブな心理状態を作り出すことで学習効果が高まります。
Teach(教える)
学んだことを他人に教えることで、より深く理解し、記憶に残りやすくなります。
Enter(書き込む)
自分のスケジュール帳に学習計画を書き込むことで、学習の実行率が向上します。
Review(復習する)
定期的な復習により、学んだ内容が長期記憶に移行しやすくなります。
「できたらいい」ではなく本気で決意する
最後に、速く学習するためには、真剣な決意が不可欠です。
フランスの哲学者、ジャン=ポール・サルトルは次のように述べました。
「人生はBとDの間のCである」。これは、人の一生が「Birth(誕生)」から「Death(死)」の間で行う「Choice(選択)」によって決まるということです。
この驚くほど簡潔な一文は、私たちの学習にも大いに通じています。
速く学習できる能力は一つの選択であり、その選択を避けることもできますが、人生を全力で生きるためには、積極的な選択が必要です。
今、その選択を行うタイミングです。
あなたには、この選択を真剣に誓ってほしいのです。
人は本当にやるべきことには関心を持つものですが、しばしば行動には移さない。
「やるべきだ」と「やりたい」という思いの間で、前者を選ぶ強い決意が必要です。
本気で決意することにはものすごいパワーがあります。
「速く学習する人になる」という決意を紙に書き留めることで、その目標を達成する可能性を高めることができます。